精神疾患の不穏とは?
不穏(ふおん、restless)とは、周囲への警戒心が強く、落ち着きがなく興奮している状態である。 原因は多岐にわたる。 薬剤によるものや、統合失調症などの精神疾患が関与しているケース、精神疾患がみられなくても感染症や電解質異常などの身体的要因、あるいはせん妄などの意識障害でも引き起こされることもある1)。
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不穏になる病気は?
病気の影響 冒頭で述べた通り、統合失調症やうつ病などの精神疾患のほか、脳炎などの感染症、甲状腺機能亢進症、また、認知症を患っていると不穏状態に陥りやすいことが知られています。
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不穏 なぜ起こる?
精神疾患に起因する不穏状態は、認知症やうつ病などで現れる不安や緊張、幻覚や妄想などが原因です。 脳炎や甲状腺機能亢進症など、身体疾患による痛みや苦痛などがきっかけで不穏状態となる場合もあります。
不穏時の薬は?
最も有名なのはハロペリドール(セレネース®、リントン®)ですね。 静脈内投与、筋肉注射として昔からよく使われており、いまも「不穏といえばハロペリドール」という病院も多いと思います。 漫然と使用せず、必要最低限にして、経口薬に切り替えていく姿勢が大切です。
不穏状態の症状は?
不穏とは、行動が過剰で落ち着かない状態のこと
医療場面でも「不穏」という言葉はもちろん「穏やかでない」という意味で使われますが、「過剰な動き」「行動の増加した状態」などとされ、落ち着きがなくなったり、叫んで暴れたりする状態のことを言います(図1-①)。
不穏とせん妄の違いは何ですか?
不穏は“落ち着きがない状態”を表す言葉であるが、せん妄は“ある種の意識障害を指す診断名”である。
統合失調症の不穏とは?
本研究における,精神科看護師が捉える統合失調症の不穏とは,「生理的欲求の未充足,状況への不信や不満,妄想に支配された訴え,対応力の低下,看護師が察知する普段との違和感,身体的要因の増悪などを前兆として,幻覚・妄想の増悪,不意な行動化,興奮,自己への危害,他害行為に至り,行動制限や内服薬調整を必要とする状態」と定義された …